第4章━〔7〕

リサが叫ぶと玉と玉が光の線で繋がり立方体になった。
そして、その立方体はベテルギウスを中に閉じ込めた。
その立方体が放つに光はやがてベテルギウスに集中しベテルギウスから強い光が発しられた。
「浄化!」
鋭い声で叫ぶとその光の立方体は砕け散りベテルギウスは立方体から地面へと落下した。
すると、彼の体内にある光は更に輝き始めた。
光は体育館中に広がり眩しいほどにまで強まった。
更に光はベテルギウスの足の先、指の先まで伝わりベテルギウスから煙が出てきた。
ベテルギウスは顔を手で抑えたが眩しさが止まらない。
体内から目へと光が伝わっている為どうやったって眩しさから抜け出すことができなかった。
それでも、ベテルギウスは必死に顔を抑え痛みに耐えた。
だが、体は浄化されていくばかりで痛みがおさまるどころ強まり更に激しくもがく。
「どう、光の力をまともに食らった感想は。」
だが、ベテルギウスは苦しくて口を開けることさえできなかった。
そのときだった。
ベテルギウスは自分の体に自分の手を入れ光の塊を取り出した。
「えっ、嘘でしょ・・・」
リサは漠然とその姿を見ていた。
ベテルギウスはゆっくりと深呼吸をして鼓動を落ち着かせると光の塊を握りつぶしてしまった。
だが、塊から急に光が飛び出した為、光の爆発がベテルギウスを襲った。
彼の手が一本吹っ飛んだがそんなことを気にすることも無くリサに語りかけた。
「糞ガ・・・」
「あら、終わり?」
リサも魔力を相当使った為息が荒かったが余裕の表情を見せる。
彼女は余裕の表情を見せることによってベテルギウスを更に焦らせ様としていた。
「マダダ。」
ベテルギウスはテープをスローで流したかの様な鈍間な動きをした。
「遅いわよ。」
リサは軽くベテルギウスを杖で刺した。
すると、ベテルギウスは痛がることも無くリサに問い掛けた。
「サッキ終ワリト言ッタヨナ。」
「言ったわよ。それがどうしたの?」
リサが聞き返す。すると、ベテルギウスは笑い始めた。
「終ワリジャナイ。最終ノ姿ヲ見セテヤル。」
鋭く叫ぶと刺さっていた杖を体内に吸い込んだ。
そして、ベテルギウスの体全体が膨らむと見る見るベテルギウスは巨大化していきついには天井を突き破るほどまででかくなった。
そして、体育館の床に足を埋め体を固定すると叫び声を出した。
「グシャアアァァァァアアアアアアア。」
リサの顔にベテルギウスのよだれが飛び散る。
だが、リサはそんなことよりもベテルギウスのでかさに驚いていた。
「体に杖を吸収されてしまったわ。これじゃあ呪文を撃つことができない。」
リサは不安の顔を見せるとベテルギウスは一つ目でリサを睨みつけた。
「グシャァァァアアアアアアア。」
ベテルギウスが叫ぶと鋭い牙が剥き出しになった。



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